[スペルト小麦の教科書]

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[ブックレビュー/作ってみました]聖女ヒルデガルトと喜びのレシピ

中世からあったスペルト小麦のレシピ

聖女ヒルデガルトと喜びのレシピ

『聖女ヒルデガルトと喜びのレシピ』

ジャニー・フルニエ=ロッセ 著
髙橋美記・大庭静枝 訳
フレグランスジャーナル社
ISBN978-4-89479-196-1
定価:本体2,500円+税

内容紹介

12世紀、ドイツの修道院に伝わる秘伝の薬膳がありました。聖女ヒルデガルトが神から授けられたというこの薬膳には"喜びの食"と呼ばれるものがありました。
聖女ヒルデガルトによると、食には"喜びの食"と"悲しみの食"があり、私たちは、"喜びの食"を多く摂ることで活力を取り戻し、精神と肉体の健康を得るのだと。スペルト小麦は"喜びの食"の筆頭にあり、聖女ヒルデガルトが最も愛した食材の一つです。
『聖女ヒルデガルトと喜びのレシピ』は、料理の腕にかけてはコルドン・ブルーと評判のジャニー・フルニエ=ロッセ(仏)が、聖女の薬膳にヒントを得て、150のレシピに書き下ろしたものです。
前菜、スープ、卵料理、野菜料理、魚料理、肉料理、デザートなど、スペルト小麦の特徴を生かして粉と穀粒を使い分けたレシピは、どれもおいしく、健康的で、その上ちょっぴり贅沢です。
スペルト小麦と様々なハーブやスパイスとの出会いも楽しく、スペルト小麦に興味をお持ちの方には必見の一冊です。

「聖女ヒルデガルトと喜びのレシピ」試してみました!

鹿肉以外ほとんどのお料理を試してみました。 意外や意外、どれもおいしいのです。 修道院のレシピだから質素?と思ったら大違い、むしろグルメ食です。 中世の修道院は祈りと労働が大切な日課でしたから、栄養もきちんと取る必要があったのでしょう。野菜の全ては当然のことながら、今で言うところの有機栽培、丹精こめて作った食材はどれも新鮮でおいしく、うらやましいほど贅沢です。

○チーズと一緒にクミンをとりましょう

「チーズと一緒にクミンをとりましょう」と聖女ヒルデガルトは言います。東京のホテル内にある有名なフランス料理のレストランでは、今もマンステールチーズにクミンを添えて出してくださいます。

○「ワインにパセリを入れて煮る!?

心臓に良いとされるパセリ酒、「ワインにパセリを入れて煮る!?」柳眉を逆立てるワイン通の方もいらっしゃることでしょう。でも、これも結構いけます!不眠や倦怠感があるときの良いのですって。ハチミツの量を少し控えても良いかもしれません。

○愛のリキュール

その名も「愛のリキュール」、出来たのは上等なカルーアでした!

○喜びのビスケット

「喜びのビスケット」は正真正銘スペルと小麦で作るビスケット。焼き上がりを数人の方達に試食していただきました。素朴で深い味わいが、お料理にうるさい人たちを感動させた代物です。有名なお菓子店が同じようなクッキーを試作しました。でも「喜びのビスケット」には及びませんでしたよ!

まとめ

スペルト小麦の粉と穀粒の特長を使い分けたスープ、魚料理、肉料理、サラダ、デザートなど、今まで知らなかった香辛料やハーブとの出会いも楽しい、スペルト小麦の魅力がタップリのレシピの数々です。是非お試しください!

※注※
1.カロリーが気になる方は、甘みをやや控えて調理して下さい。
2.植物の中には既に希少植物に指定されているものもあります。できる限り代替植物の名前を付して置きました。
3.レシピの中でスペルト小麦と同様に重要なのが「ガランガ」です。生姜のような形をしたこの植物は「カー」とも呼ばれ、東南アジアのお料理では既にお馴染み。入手し難い場合は野澤屋さんにお電話を(03-3833-5212)。通信販売もあるそうです。
4.ハーブと香辛料。デパートでもスーパーでも最近は豊富な品揃えです。入手し難いものがあったらスパイスブティックのレピス・エピス(03-5726-1144)へお電話を。営業時間は平日12時から~19時、水曜日と木曜日は定休日です)

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